白内障手術ーよくある質問
痛くないですか?
点眼麻酔(目薬の麻酔)で痛みはほとんどありません。
手術中は眩しい感じと、目の上に水が流れていて、洗われている感じ、たまに少し重い感じがある程度です。
ほとんどの方は全く痛くなかったと言われますが、痛い場合にはその原因を取り除いて、痛くない状態で手術はします。
麻酔はどうしますか?
目薬の麻酔をします。
これだけで十分ですが、痛みを感じやすい方、麻酔の効きが弱い場合は目の中や白目のところに薬を入れる場合があります。
怖くないですか?
怖く感じにくいようにできるだけ工夫をします。
それでも全く怖くないことはないかもしれません。
具体的には穏やかな音楽が流れていて、怖くないようにお声がけをします。
恐怖感、緊張感を和らげるために特別なガスを吸入しながら手術をすることもできます。(低濃度笑気ガス麻酔)
このガスは手術が終わればすぐ効果は切れますので安心です。
ご希望の方はご相談ください。
どのくらいの時間かかりますか?
手術の前は目薬をさしたり、眼の周りをきれいにしたり、準備をするため数時間、院内で待機してもらいます。
手術そのものはほとんどの場合は10分弱です。
白内障の状態、目の状態でもう少し時間がかかることもあります。
術後は30分から1時間程度安静にしていただき、お帰り頂けます。
その日に帰れますか?
はい、術後は30分から1時間程度安静にしていただき、お帰り頂けます。
入院をご希望の方はご相談ください。
いつから普通に見えますか?
手術した日は、瞳が開いており、眼がくらんだ状態ですが、翌日にはある程度よくみえるようになっていることが多いです。
一回手術したらもうしなくてもよいですか?
手術で目に入れる眼内レンズは目の中に入れたまま、ずっとそのままです。
現在のレンズは劣化することもほとんどなく、生涯きれいな状態を保っていられます。
その意味では白内障手術は人生に右と左、最高で2回です。
ほとんどの方はそうなります。
ただし、眼内レンズを入れる水晶体の袋(水晶体嚢)や袋を支える糸(チン小帯)は生体組織なので、経年劣化や、術後変化が起きることがあります。
水晶体嚢が術後に濁ると、後発白内障といって、またかすんでみえるようになる場合があります。
この現象は時々起こりますが、レーザーで濁りを飛ばすことができます。
滅多に起きないことですがチン小帯が切れてしまうと眼内レンズがずれたりすることもありますが、稀です。(1%以下)
普段飲んでいる薬はどうしたら良いですか?
そのまま、飲んでいる状態で手術をうけてください。
飲み合わせなどを考える必要はありません。
出血する手術ではありませんので、血液をさらさらにする作用があるお薬も中止することなく手術を受けることができます。
普段使っている目薬はどうしたら良いですか?
手術の前は基本的に続けてください。
白内障の目薬はもう手術するのでやめてもよいです。
手術のあとは手術のあと専用の目薬がありますので、いったん中止してください。
持病があるけど大丈夫ですか?
局所麻酔で、短時間の手術なので、持病が原因で手術ができないということはほとんどありません。
精神的な緊張で血圧が上がること、脈が乱れることなどは可能性があります。
持病の内容を事前に教えて頂き、場合によりかかりつけの主治医の先生に病状を問い合わせをさせていただくことがあります。
高齢ですが、大丈夫ですか?
年齢が原因で手術ができないことはありません。
実際に100歳を超える患者様も手術を受けられ、その後も見やすくなったと元気に通院されています。
それでも不安ですが大丈夫ですか?
大丈夫です。
と、言いたいところですが、人それぞれに違う事情がある中で、そんな無責任なことは言えません。
何に不安に思っておられるか、どうすればその不安を和らげられるかを考えますので、一度ご相談ください。