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白内障手術、いつやる?

[2023.04.23]

今でしょ!いや、今じゃないかもしれない。

いつも診察室で言っていることですが、白内障手術は受けても良いし、受けなくても良い手術であると思っています。
受けるかどうか、いつ受けるかは自分で決められる手術です。
そもそも医療行為も基本的には患者さんが自分で決められるものであるべきです。
ですが、例えば網膜剥離という病気は、早急に手術しないとその後の予後に関わる、極端に言えば失明することもあります。
そのような病気の場合は怖いかもしれないけど、そんなこと言わずに手術したほうが良いですよ、と医師は強く勧めます。
今やらないよりやったほうがずっと良いからです。
白内障も、もちろんいつかは進行して見えにくくなってきます。
ただ、早めにやっても、結構進行してからやっても、やった後の状態はほとんど同じです。
濁った水晶体が、透明な眼内レンズに置き換わった状態になります。
早めにやって見やすい状態でその後の人生を長く過ごすというのも良いし、なるべく手術をしないで手術のこわさやストレスを回避していくのも良いです。


さすがに早すぎるタイミングでは水晶体が濁っていなさすぎて、手術のメリットが少ないですし、遅すぎると水晶体が硬くなってリスクがいくらか上がってしまいます。

その間のほどほどの期間にやると良いですが、その期間はとても長いです。
5年、10年、場合によってはもっと長くほどほどの状態が続く方もいます。
そのほどほどの状態の中でなにかをきっかけに手術を考えることになります。
きっかけは人それぞれですが

  • 運転免許の更新が不安
  • 検診で視力が落ちていると言われた
  • メガネを作り直しにいったらメガネでは難しいから眼科に行ってと言われた
  • ずっとみえにくさを感じてはいたけれど仕事や家庭の事情で放っておいたけど一段落したから
  • ずっとコンタクトしてたけど見づらくなってきたし、近視も良くなるなら
  • 歳を重ねてきたから体が元気なうちにやっておこう
  • 緑内障や硝子体の病気など他の病気の手術の時に同時に

 

従来は手術のリスクや、入院やその他大変さも結構大きかったこともあります。
最近はリスクが低下し、日帰り、両眼同時など利便性も向上し、乱視矯正、老視軽減など、いろんなニーズに応えられるようになってきたことからやや早めに手術を受ける方も増えてきています。


とはいえ、基本的にはご自身が必要性を感じたタイミングが手術のタイミング、ということで間違いないと思います。


一言でまとめます。
白内障手術は受けたい時が受け時!

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