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加齢黄斑変性

加齢黄斑変性は、私たちがものを見るときに使う黄斑部の機能が障害される疾患です。「滲出型」と「萎縮型」があり、「滲出型」は、新生血管が発生し出血することで網膜に障害がおこるタイプの疾患です。進行が速く急激に視力が低下します。また、「萎縮型」は、網膜の細胞が加齢によって変性し、老廃物が蓄積して栄養不足になり、その結果、除々に萎縮する疾患です。進行が穏やかなので気づかない人もいます。以前は不治の病でしたが、現在では初期の段階で抗VEGF薬を硝子体内に投与する治療を行うことで視力を維持できることも多くなってきています。

加齢黄斑変性の前段階として、黄斑ドルーゼンというものがあります。ドルーゼンとは、目の網膜の下に溜まる目の老廃物です。黄斑部にドルーゼンが溜まると加齢黄斑変性を発症するリスクとなります。

この時点では症状はなく、治療の対象ではありませんが、加齢黄斑変性を発症しないよう、予防することが大切です。

発生の要因として

  • 加齢
  • 喫煙
  • 高血圧
  • ストレス
  • 食生活
    の関連が指摘されています。食生活では特にルテイン、ゼアキサンチン、亜鉛、といった成分を積極的に摂取することが重要で、これらは緑黄色野菜(ほうれん草、かぼちゃ、小松菜など)や青魚(アジ、サバなど)を積極的に摂ることをお勧めしています。これらの成分を効率的に摂取できる信頼できるサプリメントもあり、当院でも推奨しています。

また、発症してしまうと、症状として

  • ものがゆがむ
  • 視力が低下する
  • 部分的に見えづらくなる
  • 視野の中心が見えづらい
    などがあげられます。

治療について

滲出型黄斑変性の場合は、抗VEGF薬(アイリーア、ラニビズマブ、バビースモ)を眼内に投与する方法が第一選択の治療となっています。

当院でも抗VEGF薬を眼内に投与する治療を日帰りで行なっています。

治療は早いほど視力を維持できる可能性が高まります。

片眼を隠して見え方に異常があるようなら、早めの受診をおすすめします。

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